歯は削ったら、
二度と元に戻らないって
ご存知ですか?

歯は治療すれば治る?

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虫歯が進行して痛くなった歯は、自然に治ることはありません。
歯は、身体の他の組織と異なり自浄作用(自分で良くなる能力)がないからです。
そのため、悪くなったら、悪い部分を削り落として、人工の物で補うしかないのです。多くの人はこれで「治った」と思われますが、それは違います。

悪くなって削った部分を人工の物で補うと、どうしても継ぎ目や凹凸ができます。人間の目には見えなくても小さな細菌にとっては大きな凹凸ですから、汚れとともに留まったり、隙間から入り込んで棲みつきやすくなるのです。これが二次虫歯の原因となります。

歯の神経を抜くと…耐久性が落ちる「割れやすい」「折れやすい」

また、虫歯治療で神経を取ってしまった歯は、神経がある歯に比べて、残存年数が非常に短くなります。神経がなくなった歯は、木で言えば枯れ木と同じような状態です。そのようになって噛む・食べる・しゃべるなどの基本的な機能を回復させることはできますが、耐久性が断然悪くなってしまうのです。強い衝撃が加わったり、硬いものを噛んだ拍子に歯が割れてしまう、折れてしまうこともあります。

つまり、悪くなってしまった歯は「機能を回復させる」ことはできても、
「健康な元の状態に治す」ことはできないのです。

年を取ったら、
歯は無くなって当たり前??

80歳になった時、
ご自身の歯を
何本残していたいですか?

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今から18年前の厚生労働省の調査によると、80歳の方の平均残存歯数(残っている自身の歯の数)は約8本。健康なお口の中には通常28本の歯がありますから、約3割しか残っていないことになります。悲しいですが、この調査結果を見れば「年を取れば歯は悪くなって、無くなっていくもの」と思われても仕方ありません。
しかし欧米諸国の残存歯数を見てみると、アメリカでは平均17本、スウェーデンでは平均20本となっています。

なぜ、こんなに大きな差が
ついてしまったのでしょうか?

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その原因のひとつに、日本の保険制度の問題があります。日本の保険制度では「悪いところを削って詰める」ことしか保険が適用される診療として認められていませんでした。そのため日本人に「歯医者は歯が痛くなったら行くところ」という意識が根付いてしまったのです。
また、歯医者自体も削って詰める治療ばかりを行い、「どうしたら悪くならないように予防できるか」を考えてこなかったし、患者様にも伝えてきませんでした。これが欧米諸国との間に大きな差がついてしまった最大の原因です。

歯は残せないのではなく、残していないだけだったのです。

8020運動
8020運動(80歳の時、自身の歯を20本以上残していようという呼びかけ)は厚生労働省と日本歯科医師会が平成元年から提唱しているものです。
スウェーデンではすでに達成、アメリカやオーストラリアでももう直ぐ達成すると言われているのに対し、日本の達成は2030〜2040年頃までかかるだろうと言われています。

より多くのご自身の歯を
残すために

では、どうしたら
歯を残せるのでしょうか?

答えは…『1〜3か月に1回、定期的にメインテナンスを受けること』
欧米では、治療ではなくこのメインテナンスに力を入れたことによって、国民の平均残存歯数が飛躍的に向上しました。歯医者は「悪くなってから行くところ」ではなく、「悪くならないように予防のために行くところ」であるべきなのです。
日本でも、以下のグラフのようにメインテナンスをしっかり受けた方と受けなかった方とでは、80歳になった時の残存歯数に9本もの差がついています。(熊谷崇先生の調査による)

一人あたりの平均残存歯数の比較
「定期検診を受けた人」と「治療だけを受けた人」の80歳での平均残存歯数には大きな差が出ます
定期検診を受ける割合と
80歳の残存歯数
「定期検診・クリーニングを受ける割合」が低い日本は世界に比べて80歳の残存歯数が圧倒的に少ないです

歯を失う原因 
〜痛みなく進行する歯周病〜

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多くの方が、虫歯が原因で歯がなくなってしまうと思っています。しかし現実はそうではありません。46歳〜55歳の方の
歯を失う原因の約半分は歯周病です。

歯周病とは
どんな病気なのでしょうか?

そもそも歯は何によって支えられているかご存知ですか?多くの方は「歯ぐき」と答えるでしょう。
しかし正解は「歯槽骨(しそうこつ)」。歯は歯槽骨という骨によって支えられているのです。
この歯槽骨が溶けてしまう病気が歯周病です。土台となる骨が溶けてしまい、歯は支えを失って抜けてしまうのです。また、歯周病は痛みなく進行する感染症です。
「痛くなったら歯医者に行く」という方が多い中、多くの方が歯周病にかかっていても自覚症状がないため歯医者にかかることがありません。虫歯になったり歯がグラグラする…と久しぶりに歯医者に行ってみたら歯周病が進行していた、ということが多いのです。

歯周病は
こうして進行します

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    歯と歯ぐきの間に
    歯垢がたまります

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    歯ぐきが赤くなり
    腫れていきます

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    歯槽骨が溶けて
    後退していきます

  • *

    歯槽骨で歯を
    支えられなくなります

現在、日本人の成人の約80%が
歯周病のいずれかの段階に入ると言われています。
自覚症状がない歯周病を予防していくためには、
1〜3か月に1回の定期的なメンテナンスが欠かせません。

歯ブラシでは落とせない
汚れがあります

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「歯磨き、しっかりやってれば良いんでしょ?」と言われることがあります。しかし、そうではありません。
いくら正しく一生懸命歯磨きをしていても、落とせない汚れがあります。それが「歯石」「バイオフィルム」です。
歯石とは歯垢が固まってできたものであり、表面がザラザラしているため細菌が付きやすくなります。細菌は歯と歯ぐきの間にある(歯周ポケット)に入り込み、それが歯周病の原因となります。

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またバイオフィルムとは台所のヌメヌメのようなものであり、細菌同士が固まって作った保護膜です。この保護膜は殺菌剤や抗菌剤から細菌を守る役目を果たすため、通常の歯磨きでは細菌や汚れを取りづらくなります。バイオフィルムを放置しておくと細菌が増え、虫歯や歯周病の原因となります。
これらの歯ブラシでは落とせない汚れは、プロである歯科衛生士に専用の機械を使って清掃してもらいましょう。
バイオフィルムは一度破壊してもまた3ヶ月程度で形成されるので定期的なメインテナンスが大切になるのです。

定期メインテナンスでは
こんなことをします

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    定期的な口腔内のチェック
    お口の中を診査します。虫歯、歯周病のチェックを行い、前回と比較します。定期メンテナンスの時期は、症状や状態に合わせて考えていきます。
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    歯石や歯垢を取り除きます
    従来の歯垢や歯石を取り除くスケーリングだけでなく、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)という方法で、歯の表面にこびりついた細菌の膜をはがし取ります。
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    定期的な口腔内のチェック
    EC法(Essencial Cleanning)は短時間かつきめ細かい泡でブラッシングができ、フッ素入り歯磨剤でエナメル質の強化や細菌の活動の抑制をはかり、虫歯を予防します。
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    虫歯や歯周病のリスクテスト※希望される方のみ
    「しっかり歯みがきをしているのに、なぜむし歯が増えるの?」
    「この前、歯医者に行ったばかりなのに、またむし歯?」
    そのような悩みをお持ちの方や、ご自分の状態を知りたい方は、リスクテストをうけてみてはいかがでしょうか?虫歯や歯周病にかかる危険度と原因がわかります。
    唾液の量、唾液の質、細菌の量、食事の回数…など、さまざまな要因が考えられますがこれらは一人ひとり違います。あなたは何に気をつければ良いのかをご提案していきます。
虫歯や歯周病は細菌が原因で
起きるものです。
どちらも、現在では進行を管理することが可能となってきました。
重度に進んでしまってからでは、
治療も機能回復も困難になってきます。
出来るだけ進行しないよう、
定期的なお口の中の健診、お手入れをしていきましょう。

PMTCとは?

「専門家による」「機械を使った」「歯面の」「清掃」
歯みがきをしていても落としきれない汚れや、バイオフィルムを訓練を積んだ歯科衛生士が専用の機械を使って除去します。虫歯や歯周病予防、口臭対策に非常に効果的です。

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PMTCの効果

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    効果1お口が
    すっきり
    歯石除去とは異なり、歯垢・バイオフィルムを除去することでお口の中がすっきりします。
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    効果2歯がピカピカ
    普段の歯磨きでは取りきれない汚れを取ることで、歯がピカピカになります。
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    効果3虫歯、歯周病
    の予防
    普段の歯磨きでは取りきれない細菌を取り除くことで、虫歯・歯周病予防になります。
  • *
    効果4歯質の強化
    フッ素入り歯磨剤で磨くことで、歯の質を強化することができます。
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