コロナ禍での口腔ケア

コロナ禍による外出自粛などで歯医者に行きづらくなったり、長期的にマスク生活が続くことで口腔内環境の悪化が懸念されています。

厚生労働省の統計によりますと2020年4月〜5月に歯科を受診された方は前年同月対比で30%減。また在宅勤務などの生活スタイルの変化により「間食が増えた」、会話自体の減少で「口を動かすことが減った」という結果があります。これらはいずれも口腔内環境の悪化につながる要因となっています。

マスクを着用していると息苦しくなり、ついつい無意識に口呼吸になってしまいます。口呼吸になると口が渇くことで唾液の分泌が減少します。唾液には粘膜の保護をする潤滑作用だけではなく、抗菌・抗ウイルス作用がありますが、口呼吸によって唾液が減ってしまうと細菌やウイルスが増加し感染リスクが高まるとされています。

【口腔内ケアの方法】

・適度に水分を補給し、口腔内を乾燥させないようにする

・飲み物は糖分が少ないもの、もしくは糖分を含まないものを選ぶようにする

・歯磨きが難しい環境で間食した場合は、食後にうがいをして口の中を洗い流すようにする

・頬や唇、舌の筋力を高めるために口の体操をする

・ガム(キシリトール配合)などの咀嚼回数が多いものを食べるようにする

コロナ禍により私たちの生活は大きな変化を強いられ、生活習慣も変わり口腔内環境の変化にもリスクが出てきています。ですが毎日の習慣にこれらのことを少しだけ意識をしてみて下さい。

口はあらゆる細菌の入り口のひとつなので、少しの意識で全身の免疫力を高めることにもつながります。

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